悪質UIを体験できる「ダークパターン博物館」が話題 解約迷路、偽の閉じるボタンなど 全8種(1/2 ページ)

 買う気のない商品を買わせたり、解約を邪魔したりと、ユーザーが望まない行動へ誘導する悪質なUIデザイン「ダークパターン」。その手口を安全に体験できるWebサイト「ダークパターン博物館」が、Xで話題になっている。

 デザイン事務所AMIX代表のグラフィックデザイナー、トミナガハルキさん(@asobodesign)が8月25日に無料公開したもので、「ダークパターンが注目を集めているので、ご家族で『ダークパターンって何?』が楽しく学べるサイトを作ってみた」という。

文化祭スタイルを掲げるダークパターン博物館のトップページ(出典:ダークパターン博物館より、以下同)

 同サイトは、Webでよく見かけるダークパターンの手口を、8つの「パビリオン」仕立てで再現している。展示をクリアするとスタンプがたまるスタンプラリー形式で、8つ全てそろえると「ダークパターン鑑定士」の認定証を受け取れる。なお、展示はすべて作りもので、どのボタンを押しても実際の課金・登録・個人情報の送信は起きない。

8つのパビリオンが並ぶ会場マップ。展示をクリアするとスタンプがたまる

 たとえば、第5展示の「ボタンお化け屋敷」に入ってみると、「あなたは当サイト10,000人目の来館者です!」という派手なポップアップが出現。枠には複数の偽の「×印」を配置している。

 本物の「閉じるボタン」があったのは、左上の隅。「閉じる」と薄い文字で小さく書かれているだけだ。中央の押させたいボタンだけを派手にし、押してほしくないボタンを目立たなくして隠すダークパターンを体感できる。これを押すとクリアとなり、「タネあかし」として手口や、よくある場所、見抜き方などを見ることができる。

「ボタンお化け屋敷」の展示。目立つボタンほど怪しい

 この他にも、300円のたこ焼きを買おうとすると「サービス料」や「あんしんたこ焼き保険」が次々と加わり会計が900円に膨らむ「こっそり屋台」、架空のサブスク「マンスリー博物館プレミアム」の解約に何重もの引き止めが立ちはだかる「解約大迷路」などがそろう。

「こっそり屋台」の展示。不要なオプションを外し、会計を300円に戻すのがミッション
「解約大迷路」の展示。半額オファーなどで解約を引き止める

 体験だけでなく、トップページの下部にはダークパターンという言葉が生まれた経緯や各国の規制動向を解説する「資料室」も用意。Xでは同サイトに対し、「よく見るダークパターンばっかりで面白かった」「遊びながら学べて楽しい」といったコメントが集まっている。

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