初の“指輪型たまごっち”の秘密、開発者に聞く 「驚きのあるデバイスを」「前面ボタンは飾りです」(1/2 ページ)
バンダイは8月27日、たまごっち発売30周年モデルとして、初のリング型デバイス「Tamagotchi ring」を「TOKYOおもちゃショー2026」(東京ビッグサイト、30日まで)でお披露目した。シリーズ初の「指にはめてお世話ができるたまごっち」はどうやって生まれたのか。企画を担当した同社トイ事業部、企画1チームの岡本有莉さんに話を聞いた。
Tamagotchi ringは、1996年11月に発売した初代「たまごっち」から続く“卵型、液晶画面、3つのボタン”というデザインはそのままに、全長28mmに凝縮した小さなデバイス。ボールチェーン型だった初代たまごっちも小さかったが(約50mm)、その半分程度(56%)になっている。
ただし、さすがに小さすぎて前面に並ぶ3つのボタンで操作することは難しい。このためボディの左右に新たに2つの操作ボタンを設けた。「前面のボタンは“飾り”です」(岡本さん)。
リング型にした理由は「発売30周年に向け“驚きのあるデバイス”を考えていた時、技術チームから『こんなに小さな液晶がある』と持ち込みがあったんです」という。その液晶パネルは、対角わずか0.56インチ(1.42cm)。解像度は118x138ピクセルで、カラー表示が可能だった。
方向性は決まったが、これまでにないサイズのため、苦労も多かったようだ。例えば外装。「ケースが小さすぎて、これまでのような金属ビスが使えません。このため(たまごっちとしては)ほぼ初めて接着しています」。
本体の充電には、ワイヤレスイヤフォンなどによくある小さな2つの接点を採用した。これにより内部のスペースを大きく削減できたが、本体を付属の充電ケースに入れる際、小さすぎて「1mmずれただけでもうまく充電が始まらない」という問題も。調整に苦労したという。
内蔵バッテリーはリチウムイオン電池で、小さいながらも満充電から「2日弱はもつ」。ワイヤレスイヤフォンでは充電ケースにもバッテリーを搭載して動作時間を延ばす製品も多いが、Tamagotchi ringは搭載していない。単純な充電器という位置付けだ。なお充電器から出ているケーブルの接続端子はUSB Type-Aとなっている。
開発には2年掛かったが、それだけに完成度も上がったようだ。Tamagotchi ringの部品点数は、過去に発売したカラー液晶を搭載したたまごっちの中で最も少ない64個。内訳は電子部品が52個、プラスチックパーツが12個という。現行の「Tamagotchi Paradise(たまごっちパラダイス)」が116個であることを考えると大きな進歩といえる。
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