テスラの無人タクシーが東京・青山に ハンドルもペダルもない「Cybercab」 日本での展開は?(2/3 ページ)

運転席がない車内、2人掛けのベンチシート

 ドア越しに車内をのぞくと、ダッシュボードにハンドルやペダルはない。シートは2人掛けのベンチシートで、前後スライドは2席連動、リクライニングは左右独立で動く。中央にはTesla史上最大となる20.5型のセンターディスプレイを配置し、「Apple Music」や「Spotify」「Netflix」「YouTube」などのストリーミングサービスやゲーム、カラオケを使える。設定はアカウントにひもづき、どの車両に乗っても引き継がれる。

運転席がなく、ダッシュボードにハンドルやペダルはない
2人掛けのベンチシート。折りたたみ式のアームレストとカップホルダー2個、USB-Cポート2口を備える

 リアトランクはリフトゲート式で容量は572L。機内持ち込みサイズ2個と受託手荷物サイズ2個のスーツケース、あるいはゴルフバッグや折りたたみ自転車、車いすを積める。ベンチシートの座面高は標準的な車いすの座面高に合わせており、横からスライドして乗り込める。

斜め後方から。リアトランクはリフトゲート式で、容量は572L
横から見たところ。ドアは上方へ開き、開口部が広い

「2人乗り」にした理由と、小さめのバッテリー

 タクシーでありながら2人乗りにした理由について、Tesla Japanの橋本理智社長は、タクシーに乗る客の8割が2人以下であることを挙げた。定員を2人に絞った分、車内の空間と荷物室を広く取っている。3〜4人で乗りたい場合は「Model Y」のRobotaxiを呼ぶ形で使い分ける想定だ。

 バッテリー容量も小さめに設定している。Cybercabは街中を1日走り続ける前提の車両で、空き時間に充電すれば1日の運行をまかなえる容量にしている。遠出は想定していない。

説明会で流れた映像。両側のバタフライドアを開けた状態
ドアに入る「CYBERCAB」のロゴ

米国では9月4日から一般向けに乗車が始まった

 米国では、テキサス州のギガファクトリー・テキサスで2026年4月に量産が始まった。イーロン・マスクCEOは4月の決算説明で「Cybercabの生産を始めたばかりだ」と述べ、新しいサプライチェーンで立ち上げる製品のため初期の生産は非常にゆっくりで、年末に向けて急速に増やす見通しを示した。テキサス州オースティンでは、現地時間9月4日からRobotaxiアプリ経由で一般客がCybercabに乗れるようになった。

説明会で流れたFSDの走行映像。道路に飛び出してきた子どもが映っている
米国のRobotaxiとして運行しているModel Yの車内映像

 Robotaxiは現在、オースティン、ダラス、ヒューストン、マイアミの各都市でModel Yを中心に運行しており、順次Cybercabをフリートに加えていく。Teslaは1マイル当たりの運行コスト0.2ドルを目標に掲げており、マスク氏も9月3日のオースティンの発表イベントで、自動運転による移動のコストは1マイル当たり20セント程度になるとの見方を示した。

Robotaxiアプリの画面。目的地の検索、配車状況、サービスエリアの地図を表示する
配車画面。配車までの所要時間と乗車・降車地点が表示される
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