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松下、フラッシュメモリ採用の放送用カムコーダーを4月発売

» 2004年02月25日 16時23分 公開
[ITmedia]

 松下電器産業は2月25日、フラッシュメモリに映像を記録する放送業務用カメラレコーダーシステム「DVCPRO P2」シリーズを4月から順次発売すると発表した。カメラレコーダーが250万円など。

 映像記録メディアに、PCカード規格に準拠したサイズとインタフェースを持つフラッシュメモリカード「P2カード」を採用した。カメラレコーダー内にモーターやローディング機構などのメカが不要になるため、撮影時の振動や衝撃に強い上、メンテナンスコストを大幅に削減できるとしている。従来のDVCPROフォーマットと互換性も保った。

 P2カードはまず4Gバイトと2Gバイトの2種類をラインアップする。DVCPROフォーマット時、4Gバイトカードには約16分、2ギガバイトカードには約8分の録画が可能だ。価格はそれぞれオープン。

 カメラレコーダー「P2 cam AJ-SPX800」はP2カードスロットを搭載し、DVCPROモード時に連続最大約80分録画できる。記録済みカードは、未記録カードに順次入れ替えることで連続撮影が可能だ。記録コーデックはDVCPROのほか、DVCPRO50とDVを選択可能。オプションカードを装着すればプロキシAV(MPEG-4ベース)記録も可能で、速報映像などに活用できる。

 本体にUSB 2.0インタフェースを装備し、ダイレクトにノンリニア編集も可能。専用デッキや外付けディスクがなくても、カメラレコーダーとPCがあれば現場での編集も可能になる。

 カメラ部は2/3インチ52万画素CCD×3。

 このほか、メモリカードレコーダー「P2 deck AJ-SPD850」(170万円)、メモリカードドライブ「P2 drive AJ-PCD10」(28万円)も発売する。

 新製品は4月19日に米国ラスベガスで開かれる放送関連機器の展示会「NAB 2004」に出展する。

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