テラは4月1日から、iアプリなど携帯電話上のアプリケーションを用いて学習が可能な「Mobile Study」の提供を開始する。システム販売(29万8000円・20ユーザー)と、ASPサービス(500円・1ユーザーあたり)で、初年度5000万円の売り上げを目指す。
Mobile Studyは、いつでもどこでも学べるのが特徴だ。PCでのeラーニングが流行っているが、携帯を使うことでレスポンスが素早く、返答率も高くなる。
テラの佐藤氏は「自社の内定者研修に使ってみたが、問題を出してからレスポンスがあるまでの早さが3倍、すごく回答率も高い」と、携帯でのeラーニングの効果を話す。
PCベース | Mobile Study | |
---|---|---|
回答終了日数 | 最短1日、最長9日 | 最短3分、最長2日 |
配信数 | 約280問 | 約1200問 |
回答率 | 約75% | 約96% |
回答レスポンスが早いため、問題配信数を飛躍的に増加させられる。受け身のPC eラーニングに対して、問題がプッシュで送られる携帯ならではの利点だ。またPCを持っているかどうかなど環境に左右されることなく平等に学習機会を与えることができるという。
携帯を用いたアンケートなどでは、高速なレスポンス、高回答率などが従来から利点として挙げられていた。しかしeラーニングなど、小規模なシステムでは高コストになるのがこれまでの課題だった。
「ベンダーに開発を頼むと高い。携帯eラーニングの“箱”を用意したかった」と佐藤氏。
携帯向けのこうしたシステムを発注して開発すると1000万円単位のコストがかかる。Mobile Studyではこれをパッケージにすることで、安価な提供を目指した。ある程度のカスタマイズも請け負うが、出題方式は4択に限定。そして「あくまでアプリ1本」だと言う。
4択に限定することで、ユーザーは操作の習熟が容易になる。そしてコンテンツ提供側も、実は4択で問題を持っている例が非常に多いという。テラは、日本常識力検定協会監修の常識問題を有料オプションとして、既に用意している。
アプリに特化したのは、ユーザーのパケットコストとサーバの運営コストを考慮した結果。アプリを使うことで、問題文と選択肢のテキストだけをダウンロードすれば済む。「1日10問、30日やってもパケット代は190ちょっとくらい」。さらに、Webベースのシステムに比べてサーバの負荷も小さくなる。
利用可能な機種は、ドコモの504i以降およびFOMA(900i含む)、auではEZアプリ(Java版)。5月1日以降はVodafoneでも「J-5x」など100Kバイトアプリ対応機で利用できる。今後はBREW対応も考えていく。
「隙間の時間で勉強。携帯で勉強する文化を根付かせたい」(佐藤氏)
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