ブログ(Blog)ツール「Movable Type」を開発する米Six Apartは3月18日、100%出資の日本法人「シックス・アパート」を設立したと発表した。国内パートナー企業との提携の強化に加え、ブログツールの日本語化も進める。4月にもリリース予定の最新版「3.0」から日本語版を提供する予定だ。
同社はトロット夫妻が設立。2001年10月に公開したMovable Typeは標準的なブログツールとして広く普及している(関連記事を参照)。
CGIとして動作するMovable Typeは日本でも多くのユーザーが利用しており、ASP版の「Type Pad」もニフティのブログサイト「ココログ」と、同日にNTTコミュニケーションズが発表したブログサイトで採用されている。Movable Typeは無料で利用できるが、現在は英語版に限られており、メニューなどを日本語化するには有志が作成したパッチを利用する必要があった。
日本法人は今後国内でソフトとサービスの商品化やライセンス販売を展開。これに伴いMovable Typeの公式日本語版開発・サポートも行う。Six Apartのベン・トロットCTOは「日本語版を提供できることを嬉しく思う。だが有志のサポートがなければMovable Typeが日本でここまで支持されることはなかった」として日本語化に当たった有志に感謝している。
Type Padの日本語版提供も計画しており、ユーザーインタフェースや決済などを国内環境に合わせる。Type Padベースのブログサービスをポータルサイトなどが容易に提供できるASPサービスも行う予定だ。
日本法人の資本金は非公開。会長にはネオテニーの伊藤穣一社長が就任した。
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