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富士通、低消費電力な携帯向けMPEG-4対応画像処理LSI

» 2004年03月30日 16時07分 公開
[ITmedia]

 富士通は3月30日、MPEG-4動画処理専用回路を搭載し、低消費電力な携帯電話用の画像処理LSI「MB86V01」(メモリ非搭載タイプ)「MB86V00」(64メガビットSDRAM搭載SIPタイプ)を開発したと発表した。4月1日からサンプル出荷する。

 富士通研究所と共同開発したMPEG-4動画処理専用回路を搭載した。MPEG-4動画を320×240ピクセル(QVGA)時なら30fpsで、640×480ピクセル(VGA)時なら15fpsで圧縮・伸張できる。最大200万画素のJPEG画像の圧縮・伸張にも対応した。2D/3Dグラフィックス専用回路も搭載。最大1677万7216色表示をサポートした。

 それぞれの機能を専用回路化したため、世界最小クラスの消費電力で動作可能だという。176×144ピクセル(QCIF)のMPEG-4動画を15fpsで圧縮・伸張する時の消費電力は13ミリワットで済む。0.18μメートル低リーク電流プロセスを適用、スタンバイ時のリーク電流は30μアンペアに抑えた。

 サンプル価格は「MB86V00」が4500円、「MB86V01」が4000円。販売目標は月産100万個。同製品専用ソフトも同時に発売する。

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