クライアントOS市場におけるMicrosoftの独占状態は今後数年で後退するだろう――。調査会社IDCのアジア太平洋コンピューティングシステム調査担当副社長、アブニーシュ・サクシーナ氏が4月22日、シンガポールで開催のIDC Directionsカンファレンスでこんな予想を示した。
MicrosoftはWindowsで現在、クライアントOS市場の約90%を握っているが、徐々に新しいデバイスが登場し、2007年までにWindowsのシェアは58%に落ち込むと同氏は予測している。
「OSがなくなることはないが、われわれが単一のプラットフォームを使い続けることもない。異なる作業には異なるOSが必要であり、幅広い新デバイスによってMicrosoftの市場シェア縮小がもたらされるだろう」とサクシーナ氏。
2007年までに、PC上のWindowsがクライアントOS市場に占めるシェアは58%、通信機器向けのSymbian OSのシェアは17%になるとIDCは予測。IDCの定義では、アプリケーションを実行できるスマートフォンOSのみをカウントしている。サクシーナ氏の予測では、通信機器に占めるWindowsのシェアは6%、デジタルビデオレコーダーに占めるLinuxのシェアは5%になる見通し。
サーバ市場ではUNIXが36%、Windowsが35%、Linuxが15%のシェアになると同氏は予測している。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR