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新興企業Stretch、プログラマブルロジック内蔵プロセッサ

» 2004年04月27日 08時29分 公開
[ITmedia]

 新興の半導体企業米Stretchは4月26日、ソフト設計可能なプロセッサの新製品「S5000」シリーズを発表した。プログラマブルロジックをプロセッサ内部に組み込んだ業界初のプロセッサをうたい、C/C++コードのみで自動的に設定と最適化ができるとしている。

 Stretchによると、S5000シリーズプロセッサは既存のRISCプロセッサコアと、プログラマブルロジック部分の「Instruction Set Extension Fabric」(ISEF)を組み合わせたStretch S5エンジンが基盤となっている。ISEFはプロプライエタリなプログラマブルロジックに基づくソフト設計可能なデータパスで、これを使うことでシステム設計者は、C/C++のみを使ってプロセッサ命令セットの拡張と新命令の定義が可能。この結果、パフォーマンス強化と開発の容易化・迅速化が図れ、大幅なコスト削減につながるとしている。

 S5000シリーズは家電やマルチメディア、ワイヤレス用途の「S5400」(35ドル、11月4日発売予定)、医療機器、オフィス機器用の「S5500」(70ドル、9月4日発売予定)、通信、ネットワーク、軍、セキュリティ用途向けの「S5610」(100ドル、7月4日発売予定)の3種類が用意されている。

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