MicrosoftのWindows ExplorerとInternet Exporer(IE)に境界エラーの脆弱性が見つかったとして4月26日、セキュリティ企業のSecuniaがアドバイザリーを発行した。悪用されるとシステムを乗っ取られる恐れがあり、深刻度は「かなり重大」と評価している。
Secuniaによると、この脆弱性はWindows 2000/95/98/Me/XPと、IE 5.01/5.5/6に影響。ファイルサーバに接続する際にIEとWindows Explorer経由で境界エラーが引き起こされる。小文字を含まない約300字以上の名称で共有設定するとこの問題が起き、バッファオーバーフローが誘発される可能性がある。
不正なファイルサーバへのアクセス、悪質なWebサイト訪問、特別に作成されたリンクのクリックなどによって、ユーザーのシステム上で任意のコードを実行される恐れがある。
Microsoftでは、この脆弱性はWindows XPのSP1とWindows 2000のSP4で修正済みだと説明している。しかし、Secuniaでは完全にパッチが当てられたWindows XPとWindows 2000でもこの脆弱性の存在を確認したと指摘。回避策として、ボーダールータとファイアウォールのトラフィックの制限、ネットワークカードの「Client for Microsoft Networks」の機能停止を推奨している。ただ、これによってファイル共有機能が影響を受けるという。
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