米サンフラシスコで4月26日開催されたSun MicrosystemsのJ2EE 1.4キックオフイベントで、同社幹部が後続バージョン「J2EE 1.5」について言及した。次期バージョンでは、開発のしやすさに力点を置くという。
同社Java Webサービス/ツールマーケティング担当副社長のジョー・ケラー氏は、J2EE 1.5については6月後半のJavaONEカンファレンスで討議し、年内に固める予定だと語った。
J2EE 1.5は、最近発表されたJ2SE 1.5を手本に、開発のしやすさや、メタデータサポートなどの機能を提供する。J2SE 1.5のメタデータ機能では、追加の注釈データをJavaクラス、インタフェース、フィールドと一緒に関連付けることができる。
最近リリースされたJ2EE 1.4はWebサービス対応が高く評価されたが(2003年11月21日の記事参照)、ケラー氏は、開発をしやすくすることも、Webサービスと同じくらい重要だと強調した。
キックオフイベントのパネルディスカッションでは、Javaプログラミング言語をオープンソース化する可能性についての質問も出た。Javaは、オープンソースではないが、Java Community Process(JCP)を通して修正案を出すことはできる。
Javaのオープンソース化を提案しているIBMの代表は、この問題についてはSunと予備交渉を続けていると述べた。
だが、オープンソースアプリケーションサーバで知られるJBossのマーク・フルーリCEOは、皮肉混じりに「Sunの世話焼きぶりはJavaで大きな成功を収めている」と語り、Javaのオープンソース化に懐疑的な見方を示した。
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