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IBM、サーバ仮想化の新技術披露

» 2004年04月30日 08時12分 公開
[ITmedia]

 米IBMは4月28日、サーバ仮想化技術の「Virtualization Engine」を初披露した。これを採用したサーバとストレージは年内に出荷予定で、IBMとIBM以外の製品が混在するIT環境を管理しやすくなるとしている。

 Virtualization Engineは同社のメインフレームに導入されている「マイクロパーティショニング」技術を基盤に3年がかりで開発されたもので、UNIXとしては初めて、1個のマイクロプロセッサで10種のサーバを運用できるようにした。4プロセッサのシステムを、例えば「40ウェイ」システムとして稼動させ、複数のOSを同時に実行させる能力を持つ。

 また、Tivoliの基本的なプロビジョニングと管理ツールを初めて導入したほか、WebSphereランタイム環境のオープングリッド機能が搭載されている。

 IBMによれば、Virtualization Engineはコンピュータやストレージが十分に活用されていなかったり、システムの相互接続や管理に多額のコストがかかる問題に対応する設計になっており、効率性が高く、セキュアで経済的な環境が構築できるとしている。

 Virtualization EngineはまずiSeriesサーバの新製品に搭載され、4〜6月期中に出荷される見通し。

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