Powerマイクロプロセッサアーキテクチャをあらゆる製品に拡大する計画を打ち出している米IBMが、5月17日、同アーキテクチャを中心としたコミュニティーの形成を目的に、顧客、独立ソフトベンダー、ビジネスパートナー向けの開発リソースの無償提供開始を発表した。
オンラインリソースとして、技術トレーニング、ポータルのほか、ダウンロードソフトウェアなどを提供する。
Linux/Powerアーキテクチャ採用のIBMサーバ(eServer iSeriesおよびpSeries)上でIBMのミドルウェアを試す開発者のためのソフトのほか、AppleのG5など、Powerベースの他社システム用のリソースも提供。開発者が自社のアプリケーションをPowerベースの半導体設計に移植するためのトライアルソフトなどを提供する。
無償評価キットの「Power Architecture Pack」によって、カスタムPowerチップの設計シミュレーションを行うことができる。
IBMはまたdeveloperWorksのサイトで、Powerアーキテクチャ関連の30種のドキュメントを公開した。これには、開発者向けのPowerPCマイクロプロセッサガイドのほか、導入レベルの解説記事が含まれ、命令セット、重要なレジスタ、信頼性のある高性能アプリケーションの開発やプロセッサ間のコード互換性維持に必要な要素を概説している。
新たなリソースには、IBM developwerWorksサイト上のLinux on Power Architectureのページからアクセスできる。
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