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RDBMS市場、2003年は5%成長

» 2004年05月27日 08時51分 公開
[IDG Japan]
IDG

 調査会社米GartnerのDataquest部門が5月26日発表した報告書によると、2003年のRDBMS市場では、IBMが勢力をさらに若干拡大した。ミッドレンジサーバとメインフレーム上でのDB2が好調だったという。

 IBMの市場シェアは35.7%。ミッドレンジ/メインフレーム上のDB2の伸びは、SMB市場を狙った積極的な独立ソフトプログラムの成果とされる。

 ライバルのOracleは、シェアを前年の33.4%から32.6%に若干落としたが、UNIX分野(Linuxは含まない)に限ってみると、57%という圧倒的シェアを維持している。Microsoftは、前年の18%から19%へとシェアを伸ばした。

 RDBMS市場は、新規ライセンスが前年の67億ドルから71億ドル弱へと5%の成長を遂げたが、この伸びの大半は有利な為替レートによるもの。前年の2002年、市場は6%のマイナス成長だった。

 Linuxデータベース市場では、活況が続いている。2002年の1億1600万ドルから2003年は3億ドルと158%の伸びを記録。Dataquestによると、この分野ではOracleとIBMが強く、Oracleは2003年、361%の成長を遂げてIBMからリードを奪っている。

 だが報告書によると、Oracleの売り上げには、通常のOracle RDBMS料金に50%のプレミアを乗せた9i RACオプションの売り上げが含まれている。RACオプションなしにOracleのLinux版を入手するユーザーは少ないだろうと報告書は説明を加えている。

 2002年に1%の伸びしかみられなかったWindowsプラットフォーム用RDBMS市場は、2003年、4%弱のプラス成長に転じた。Microsoftはこの分野で強みを発揮しているが、伸び率は前年の17%から11%に鈍化した。

 Windows分野ではOracleが好調で、2002年の20%減から2003年は2%増に転換。IBMは、この分野では12%減となっている。

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