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金融機関のシステム攻撃が倍増

» 2004年05月28日 08時55分 公開
[ITmedia]

 金融機関のシステムに対する攻撃が世界で前年に比べて倍以上に増えたとする調査結果を、Deloitte & Toucheが5月27日発表した。

 調査は世界の大手金融機関100社を対象に実施。過去1年でシステムが攻撃を受けたことがあるとの回答は83%に上り、前年調査の39%から大幅に増加した。攻撃を受けたとする金融機関のうち40%は金銭的損失を被ったとしている。

 しかしセキュリティ予算は4分の1以上が横ばいの状態で、前年より削減されたとの回答も10%近くに上った。

 来年はウイルスとワームがシステムにとって最も大きな脅威になると回答したのは70%。しかし万全なウイルス対策措置を講じているとの回答は87%で、前年の96%から低下している。

 「ウイルス、ワーム、不正コード、なりすましといったセキュリティ上の脅威は現実のものとなり、各国の金融機関に何百万ドルもの損失をもたらしている」。Deloitte & Toucheのセキュリティサービス担当責任者テッド・デザバラ氏はこう指摘している。

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