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グリッド「NAREGI」など、NIIの研究を一般公開

» 2004年05月31日 20時43分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 国立情報学研究所(NII)は、同研究所の研究成果を一般公開する「オープンハウス」を、東京・千代田区の学術総合センターで5月31日と6月1日に行なう。グリッドコンピューティングの研究開発プロジェクト「National Research Grid Initiative(NAREGI)」や、文化財の静止画や動画をオンラインで検索できる「文化遺産オンラインプロジェクト」など、最新の研究をパネルで展示、解説員から説明を受けられるほか、6月1日には東京大学の坂村健教授が講演を行なう。

ブースの様子

 NAREGIの研究は2003年4月に開始し、今年で2年目。(関連記事参照)。グリッドコンピューティングを自動車設計やたんぱく質の構造解析、創薬などの分野で実用化することを目指す。オープンハウスでは、NAREGIの研究背景などを解説パネルで学べる。

文化遺産オンラインプロジェクトのブース

 文化遺産オンラインプロジェクトは、全国の美術館・博物館の絵画や彫刻などの画像を、時代や分野、地域から簡単に検索できるサイトを作成するプロジェクト。専門知識のない人でも気軽に文化遺産情報を手に入れられる。汎用検索エンジン「GETA」を採用し、検索結果の作品と似たものを一緒に表示するのが特徴だ。オープンハウスでは実際の検索画面を表示しながら、研究員が技術的な背景などを解説する。

 このほか、GMPLSをベースにした全光パスリルーティング(関連記事参照)の研究や、国内の学術雑誌を電子化するプロジェクトなど、100近いプロジェクトの研究成果を見ることができる。

 6月1日のオープン時間は11時から午後4時まで。誰でも無料で入場できる。学術総合センターは、営団東西線竹橋駅か、都営三田線・新宿線、営団半蔵門線神保町駅から徒歩3−5分。

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