新製品が登場したAMDと異なり、インテルは名称こそ明らかにしたものの、新世代プラットフォームの実物をCOMPUTEX TAIPEI 2004に合わせて登場させることができなかった。
インテルのキーノートスピーチの内容も、新製品を軸にした内容ではなく、いままでIDFやIT関連イベントで繰り返し主張してきた「デジタルホーム」と「Centrino」に関するムービーを使った「啓蒙」メッセージがメインで、本来主役になるべき次世代製品である「PCI Express対応プラットフォーム」と「Sonoma」はその味付けに用意された、という感がぬぐえないのもやむを得ないところかもしれない。
インテルのキーノートスピーチは、ウィリアム・スー氏(デスクトッププラットフォームグループマネージャー兼副社長)による、デスクトップPCを使ったデジタルホームコンピューティングと、サミュエル・エデン氏(モバイルプラットフォームグループ担当副社長兼マーケティングマネージャー)によるモバイルコンピューティングの2部構成。
どちらも、その内容はこれまでIDFなどで繰り返し述べてきたメッセージだったが、今回のアップデートとして注目したいのは、PCI Express対応プラットフォームとしてチップセットの名称が「Intel 925X」「Intel 915」と明らかにされ、その主な機能が紹介されたことだ。
ともにPCI Expressに対応するチップセットであることはこれまでも紹介されてきたとおりだが、スー氏はこれらのチップセットの主要な機能として五つの項目を挙げて説明している。チップセットには3Dに対応したグラフィック機能が組み込まれ、その名称が「Intel GMA 900」であることも明らかにされた。
そのほか、High Drfinetion対応のAudio機能やより簡単に接続環境を構築できる「Intel Wireless Connect Technology」、ストレージデバイスの中にあるデータを保護する「Intel Matrix Storage Technology」など、Intel 925X/915に組み込まれる機能の名称と概要が紹介された。
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