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Cisco製機器にTrend Microのウイルス対策統合

» 2004年06月08日 08時26分 公開
[ITmedia]

 米Cisco SystemsとTrend Microは6月7日、企業向けの包括的なウイルス対策サービスに関する提携を発表した。Ciscoのネットワークインフラとセキュリティシステムを、Trend Microのウイルス対策技術、脆弱性評価、リアルタイムの感染防止技術と統合する。

 今回の提携は、Cisco Network Admission Control(NAC)プログラムにおける両社の関係を拡大し、Ciscoのセキュリティ戦略「Self-Defending Network」を強化するものとなる。まず、Cisco IOS搭載のルータ、Cisco Catalystスイッチ、ネットワークセキュリティアプリライアンスに、Trend Microのワーム/ウイルス定義を組み込む。これにより、ワームやウイルス攻撃からのネットワーク防御を強化できるとしている。

 さらに、CiscoはTrend Microから脆弱性評価、被害抑制、被害復旧技術のライセンス供与を受け、将来的な防御機能強化に役立てる。

 複雑化し、変化し続けるネットワークセキュリティの脅威には、従来型のウイルス対策技術だけでは対処できなくなっているとCiscoは指摘。今回の取り組みは、こうした問題に対応するためにシステムレベルのアプローチを取る必要があることを物語るものであり、何層もの防御を提供するシステムレベルのソリューションのためには業界大手同士が手を組む必要があると説明している。

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