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銀行口座不正アクセス、被害総額24億ドル――Gartner調査

» 2004年06月16日 08時34分 公開
[ITmedia]

 電子メールや偽のURLでユーザーをだましてIDやパスワードなどを入力させるフィッシング詐欺が横行する中、米国で銀行口座への不正アクセスによる詐欺事件が増大、被害総額は過去1年で24億ドルに上るとの試算を、調査会社Gartnerが6月15日発表した。

 同社は米国でインターネットを利用している5000人を対象に、今年4月に調査を実施。その結果から、この種の被害に遭った米国のネットユーザーは過去1年で198万人、直接的な被害額は1人当たり1200ドル、総額24億ドルに上ると試算している。

 ポップアップ広告をクリックしただけで知らないうちにスパイウェアがインストールされたり、銀行などの正式メールを装ってユーザーを騙し、口座のIDとパスワードを入力させるといった手口が横行。金融機関はオンラインやテレフォンバンキングシステムで、もっと強力なアクセスコントロール手段を導入すべきだとGartnerは指摘している。

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