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ネット詐欺と戦う新団体「TECF」正式発足

» 2004年06月17日 08時46分 公開
[IDG Japan]
IDG

 フィッシングの名で広く知られるネット上の詐欺行為に対抗するための米新団体「Trusted Electronic Communications Forum」(TECF)の発足が6月16日、正式に発表された(6月16日の記事参照)。

 TECFには小売、通信、金融、ハイテク業界の大手企業が参加。ショーン・エルドリッジ議長によると、TECFは米国などの政府や標準団体、企業と連携し、電子メールやWebサイトを使ったスプーフィングなどの問題解決に当たる。

 各社の代表はフィッシングと戦うため、新技術、技術標準、ベストプラクティス、容疑者に対する法的措置など、短期/長期的な戦略を定める委員会を結成する。結成したばかりのため、詳細はまだ決まっていないとエルドリッジ氏。

 TECFは、Anti-Phishing Working Group(APWG)などのフィッシング問題に取り組むほかの団体とも協力。フィッシング詐欺の追跡・報告に当たるAPWGに対し、TECFはフィッシングの取り締まりや電子商取引の保護のための標準の開発・推進に力を入れるとしている。

 このほか、最近提案されたMicrosoftのCaller IDやYahoo!のDomain Keysなどの検討にも当たる。ただし、TECFはまだこうした技術に対する見解を定めていないという。

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