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ICH6搭載製品、各ベンダーの対応が明らかに

» 2004年06月29日 21時16分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 先週末からPC業界を騒がせてきたICH6シリーズの不具合問題。投入したばかりのIntel 925X/915ファミリー搭載マザーを急遽回収するなどベンダーもショップも混乱していたが、週明けとともに、PCメーカーやマザーボードベンダーからユーザーに向けた対応策をWebサイトで告知している。

 また、とくに対策を掲げていないPCメーカーなどでも、問題の有無についてのコメントを出し始めている。

 ここでは、ITmediaが確認した、各ベンダーごとのICH6関連対策をまとめてみた。

 なお、肝心のインテルは当初、週明けの28日に何らかのコメントを出すものと見られていたが、日本時間29日19時時点で、正式なリリースは発表されていない。

ソニー

 ソニーでは、VAIO夏モデルとして登場したVAIO type Rの上位機種「VGC-RA70P」「VGC-RA60」にIntel 915P+ICH6を搭載しているが、現在のところWebなどで正式なアナウンスを行っていない。

 取材に対し「製造過程における検査作業で、不具合のあるICH6を搭載した製品はすべて検出している。そのため、出荷されている製品では問題は発生しない」と回答。現在、購入予定者が販売店やソニーに質問した場合にも、同様の回答を行っている。

デル

 Intel 925X+ICH6を搭載した「Dimension XPS Gen3」「Dimension 8400」などを投入しているデルも、今回の件でとくにアナウンスは出していない。これらの新技術を採用した製品は、計画していた生産開始時期が7月上旬で、インテルから正常なICH6の供給を受けてから製造するため、今回の問題に起因する不具合は発生しない、とデルは説明している。

ASUS

 マザーボードベンダーのASUSは、6月29日にWebで対策を告知。すでに製品の回収を実施しており、販売した製品に関しても、ユーザーが販売店や代理店の「ユニティ」「ユーエーシー」に該当製品を送り届けると、後日、正常なICH6を実装した製品が送り届けられる対応を開始している。

GIGA-BYTE

 すでに、Webで案内されているように店頭からの製品回収を実施し、出荷延期などの対策を行っている。正常チップによる生産も始まっており、近日中に再入荷の予定。正常チップ実装製品には目印をつけて区別できるような工夫が施される。

MSI

 マザーベンダーとしてはいち早く、週末の段階で対応策をWebに掲載していたMSIでは、購入ユーザーのための専用の窓口を設置。連絡のあった当該製品ユーザー宅に、指定業者が新ロットの製品をもって訪問。その場で旧マザーと交換する対応を実施する。また、正常ICH6を搭載した製品パッケージにはシールを添付して、旧製品と区別できるようにする。

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