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NY州、5万ドルでスパム業者と和解

» 2004年07月21日 08時50分 公開
[ITmedia]

 米ニューヨーク州検事総長は7月20日、スパム業者を相手取って起こしていた訴訟の和解を発表した。業者には罰金と手数料5万ドルの支払いが命じられている。

 被告となっていたのは電子メールマーケティング業者のスコット・リクター氏と、同氏が経営するOptInRealBig.com。偽のヘッダ情報や詐欺的な件名を含んだ迷惑メールを大量に送信したとして、昨年12月に検事総長が提訴していた。

 ニューヨーク州裁判所のアイリーン・ブラストン判事が署名した同意審決に基づき、リクター氏とOptInRealBig.comは5万ドルの支払い命令のほか、偽の送信者アドレスや詐欺的な件名を使ったメールの送信、他者のコンピュータを乗っ取ってメールの送信に使うことなどが禁じられる。

 「今回の和解により、リクター氏と同氏の会社は電子メールの送信に当たって新たな水準の責任を課せられる。もしこの水準を満たさなければ、再び法廷に引き出され、さらに重い罰則を科せられることになるだろう」。エリオット・スパイツァー検事総長は発表文でこう述べている。

 なお、この件ではMicrosoftもワシントン州で訴えを起こしているが、こちらの訴訟は継続される。

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