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猛暑の“涼”は気化熱で

» 2004年07月26日 15時37分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 東京では最高気温が39.5度まで上がった先週。エアコンいらずで快適に過ごせる「空調服」の記事がトップアクセスだった。

 39.5度を記録した先週火曜日、東京電力の電力消費量は6150万キロワットまで上昇し、今夏最高を記録した。冷房廃熱の増加などによるヒートアイランド現象で、都心の気温は上がる一方、電力消費も増えるばかりだ。

 これを問題視し、電気を使わないクーラー――“打ち水”で気温上昇にストップをかけようという「打ち水大作戦」が、今年も行われる。空調服と同様、気化熱で温度を下げようという試みで、第1回となる去年の8月25日、34万人の参加者が東京でいっせいに打ち水をし、都心の気温を1度下げた。

 今年は100万人の参加が目標。8月18日の正午に「開幕打ち水」、25日正午に「閉幕打ち水」を行い、都心の気温を2℃下げるのが目標だ。

 打ち水大作戦のWebサイトで打ち水の呼びかけ人「呼び水人」登録を行うと、携帯電話対応の日記サイトを簡単に作成できる「打ち水ケログ」も7月26日にスタート。打ち水の様子を写真入りでレポートできる。

 暑い夏はエアコンを切り、気化熱で涼をとる――そんな考え方が常識になる日も近いのかもしれない。

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