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SCO Forum開幕。「IBMに勝利する」とマクブライドCEO

» 2004年08月03日 08時53分 公開
[IDG Japan]
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 米SCO Groupのダール・マクブライドCEO兼社長は8月2日、「UNIXは死なない」「SCOは最終的に、IBMを相手取った訴訟で勝利するだろう」という2つのメッセージを送り、米ラスベガスで開催の年次カンファレンスSCO Forumの幕を開けた。

 マクブライド氏は、MGMグランドホテルに集まった聴衆約350人に、「SCOはITコミュニティーで批判を受けているが、訴訟はSCOとソフト業界にとって正しい方向に進み続けている」と語りかけた。

 また同氏は、SCOの業績が回復基調にあるという主張を証明する目的で、昨年のSCO Forumで掲げた目標に関してかなり前進したとうたっている。UNIXに再投資する同社は2日、「OpenServer 7.1.4」と「SCOoffice Server 4.1」の新強化版を発表している。

 このほかの目標についても、インターネット上でレガシーアプリケーションを利用可能にするSCOx Webサービスを披露。SCO UNIX製品の円滑な利用を保証する目的で始めたハードベンダーとの提携や認定においても目標を達成し、最初の60日間で127社を認定したとする。

 さらに、法廷で積極的にSCOの知的財産を守ろうとする目標については、成功を収めているとする。「明らかに目標以上の成果を収めている。10回にわたって(IBM提訴という)決断をしなくてはならないのなら、その決断は10回とも同じものになるだろう」

 「IBMが手強い敵だというのは間違いない。それでもわれわれは勝利を期待している」

 SCOは今年で25周年を迎える。マクブライド氏は、今後の25年間について「この会社のリーダーとして、当社がUNIXを擁護し、UNIXの未来は明るいとの考えを持ち続けていると約束できる」と語る。

 「財政的に、この戦いの準備は十分に整っている。われわれは15ラウンド終了後に立っているつもりだ」

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