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産総研がIBM「Blue Gene」採用、22.8TFLOPS

» 2004年09月07日 15時31分 公開
[ITmedia]

 日本アイ・ビー・エム(IBM)は9月7日、産業技術総合研究所(産総研)がスーパーコンピューター「Blue Gene/L」を来年2月に導入すると発表した。処理能力は最大22.8TFLOPSで、現時点でTOP500の3位に匹敵する。

 産総研が東京・お台場に建設中の「バイオ・IT融合研究棟」(仮称)内に設置し、産総研の生命情報科学研究センターがバイオインフォマティクス分野の研究開発に活用する。たんぱく質の立体構造を予測し、さらに薬物候補化合物との相互作用の有無などを調べる研究などを行う計画だ。

 Blue Geneは4台のラックで構成する超並列方式。性能は同センターの現行コンピュータの24倍に達しながら、演算能力当たりの消費電力は約10分の1以下、設置スペースは約16分の1以下とダウンサイズにもつながる。

 また日本IBMは、九州大学の情報基盤センターが新構築するコンピュータシステムを落札した。ハイエンドUNIXサーバを使い最大3.25TFLOPSの処理能力を持つ。来年3月から稼働開始の予定。

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