ITmedia NEWS > 速報 >

MS、Virtual Server 2005をリリースへ

» 2004年09月10日 08時45分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftがついに「Virtual Server 2005」をリリースする。同社ではこの製品について、分散したシステムの管理戦略Dynamic Systems Initiative (DSI)の中で重要な役割を果たすものになると強調している。

 このサーバ製品は13日に最初のリリースが始まる見通しだが、広範な提供開始は来月初旬になる。企業はこれを使って1台のサーバで複数のOSを同時に実行でき、作業の大幅な統合が可能になる。

 「DSIの主眼は、データセンターでハードの効率を高め、これらのリソースを必要に応じて柔軟にアプリケーションに割り当てられるようにすることにある。Virtual Server(2005)はこの方向への第一歩だ」。MicrosoftのWindows担当グループプロダクトマネジャー、エリック・バーグ氏はこう解説する。

 Microsoftはこの新しいサーバ製品で、テスト/開発、レガシーアプリケーションの再ホスティング、インフラ指向の業務用にプロダクションサーバを必要とする企業ユーザー――という3分野に焦点を当てている。

 「ユーザーがレガシーアプリを抱えていてWindows Server 2003にネイティブ移行したいと思っていたり、旧式のハードで実行しているそのアプリの使用打ち切りを計画しているといった状況は数多い。そのハードをアップグレードしてWindows Serverを実行したい場合、Virtual Serverを導入してレガシーマシンでレガシーアプリを実行し、自社のスケジュールに従って柔軟にアップグレードができる」とバーグ氏。

 この新製品は、Winders Server 2003、Windows Server 2000、Windows NT、およびLinuxを筆頭とする非Microsoft製品の間で作業を管理できる。

 Microsoftは2つのバージョンを提供予定。「Standard Edition」は最大4プロセッサをサポート、価格は499ドル。「Enterprise Edition」は32プロセッサまでのサポートで、小売価格は999ドル。いずれも30日以内に出荷の見通し。

 さらに詳しい技術情報は同社サイトを参照のこと。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.