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ポール・アレン氏、宇宙ツアーの実現へVirginに技術供与

» 2004年09月28日 08時15分 公開
[ITmedia]

 英Virgin Groupを率いる起業家リチャード・ブランソン氏とMicrosoftの共同創業者ポール・アレン氏が、宇宙ツアーの実現に向け手を組んだ。ブランソン氏は9月27日、世界初の旅客宇宙船開発に向け、アレン氏保有のMojave Aerospace Ventures(M.A.V.)から技術供与を受ける契約を結んだと発表した。

 発表によればこの技術は、世界初の民間宇宙飛行船「SpaceShipOne」建設に向けたアレン氏の構想実現を目指して開発された。契約期間は15年で、2150万ドル相当となる。

 SpaceShipOneはアレン氏が単独で資金を拠出、航空デザイナーのバート・ルタン氏率いるScaled Compositesが設計を手掛け、6月に世界初の民間有人宇宙飛行を果たしている。VirginはM.A.Vとは別に、Scaled Compositesとの間でも、旅客用宇宙船建設のための技術に関して同意書を交わした。

 宇宙ツアーの実現に向けて設立された新会社のVirgin Galactic(V.G.)は来年初頭をめどに営業を開始、2007年から宇宙遊覧ツアーを催行する計画。参加するには最低3日間のトレーニングが必要で、予想される旅行代金は1人あたり約19万ドルからという。

 アレン氏は発表文に「私がSpaceShipOneの開発を支援したのは、宇宙探検がいつか一般人にも手の届くものになることを示す絶好のチャンスだと思ったからだ。今回のVirginとの契約は、SpaceShipOneのコンセプトが発展する次の段階になる」との談話を寄せている。(→詳細記事)

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