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ヤフオク海賊版販売で相次いで3人逮捕

» 2004年09月29日 20時41分 公開
[ITmedia]

 コンピューターソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、9月29日、「Yahoo!オークション」を悪用してPCソフトの海賊版を販売した著作権法違反の疑いで、兵庫、愛知、和歌山の3人が相次いで逮捕された。

 逮捕されたのは、兵庫県姫路市の中国籍の留学生の男(23)、愛知県江南市の会社員の男(29)、和歌山県岩出町の会社員の男(32)。

 調べでは、姫路市の留学生は7月3日ごろ、ビジネスソフトなどを無断複製したCD-R 2枚を2500円で郵送販売した疑い。江南市の会社員は3月初旬から中旬にかけて、ビジネスソフトを無断複製したCD-R 8枚を郵送販売した疑い。岩出町の会社員は6月16日ごろ、カーナビ用地図データなどを無断複製したCD-R 1枚を1300円で郵送販売した疑い。

 ACCSによると、留学生は複数のIDを使い分け、昨年8月ごろから全国の約3600人に海賊版を販売、約700万円を売り上げていたと見られる。ビジネスソフトはWinnyを使って入手して複製し、出品者評価で落札者から海賊版だと指摘されると「悪戯落札です」などと回答していたという。売り上げは学費などに充てていたと供述している。

 江南市の会社員は、借金返済のために海賊版販売を始めたなどと供述。岩出町の会社員は、地図データの中古販売を装って出品。問い合わせがあったユーザーには勤務する会社のメールアドレスで返信し、「(海賊版は)データが読み込めるかどうかのチェック用」などとしてチェック後は自己責任で廃棄するよう求めていたという。

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