ITmedia NEWS > 速報 >

スパイウェア規制法案が米下院通過

» 2004年10月07日 08時14分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米下院で10月5日、スパイウェアを禁止する法案が可決された。ある議員によると、早ければ週内にも法制化される可能性がある。「法案を大統領に送って年内に署名してもらえるよう努力する」と、下院エネルギー/商務委員会議長のジョー・バートン議員は話している。

 米国議会は8日にも召集される可能性があり、上院でも同法案、あるいは同様な内容の法案が通過するよう働きかける意向だとバートン氏。

 この法案「SPY ACT」(Securely Protect Yourself Against Cyber Trespass)は、許可なくユーザーのコンピュータにプログラムをダウンロードするコンピュータ技術を非合法化する内容。399対1の圧倒的多数で可決された。

 さらに、ユーザーのコンピュータ乗っ取り、閉じることができないポップアップ広告の表示、ユーザー設定の変更、個人情報の無許可ダウンロードも禁じている。

 これと似ているが、まったく同じ内容ではないスパイウェア法案が、上院でも審議されている。こちらの法案じゃ「Spy Block Act 」(Software Principles Yielding Better Levels of Consumer Knowledge)と呼ばれ、上院商務/科学/運輸委員会を9月22日に通過した。

 バートン氏は上院に働きかける意向を示しているが、下院の法案よりも上院の法案を通過させたい一部上院議員から異論が出ることも予想される。今のところ上院でいつSpy Blockについて採決を行うかは未定だという。

 米国議会では6日、I-SPY (Internet Spyware Prevention)Actという別のスパイウェア法案について採決する予定になっている。これは、現在提案されえちるスパイウェア法案に違反した場合に科される刑事罰に関する法案。バートン氏によれば、I-SPYの内容が、上院に諮られる法案に盛り込まれる可能性もあるという。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.