半導体設計会社の英ARMは10月19日、組み込み用の新プロセッサ「ARM Cortex-M3」を発表した。マイクロコントローラ、車載システム、白物家電、ネットワーキング機器など、低コストで高性能が求められる製品向けに設計されている。
同社の発表によれば、M3は新しいARM CortexシリーズCPUコアの第一弾の製品。同シリーズではThumb-2技術によって、半導体メーカーやOEMが単一のアーキテクチャを中心としてプロセッサの標準化を図ることができ、大幅な開発コスト削減と効率向上につながる。
Cortex-M3は、わずか3万3000ゲートのコアで最大1.2DMIPS/MHzの性能を実現、半導体ベンダーは非常に低いコストで製品を提供できるようになると説明。ARMは携帯端末向けプロセッサの専門企業として知られており、マイクロコントローラや車載システムなど広範な市場をターゲットとするのはM3が初めて。
発表と同時にライセンス供与が開始され、来年9月までにはパートナー向けに開発ツールなどをリリース予定。
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