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サブスクリプション制移行にソフトベンダーと顧客で温度差

» 2004年10月20日 09時53分 公開
[ITmedia]

 ソフトベンダーがサブスクリプションモデルへの移行に積極的な一方で、顧客側はまだ恒久モデルの方を好む傾向にある――。Macrovisionが業界団体のSoftware & Information Industry Association (SIIA)などと協力して実施した調査でこんな結果が明らかになった。

 調査は今年9月、ソフト業界幹部とその企業顧客約500人を対象に行われた。それによると、ソフトパブリッシャーはサブスクリプションモデルの導入に積極的な姿勢で、ソフト業界の回答者のうち3人に1人は現在サブスクリプションベースのモデルを提供していると回答。2006年までに提供する見通しだとの回答は半数に上った。

 これに対し、顧客企業側は2対1の割合で恒久モデルの方に軍配が上がり、現在の恒久モデルの方がいいとの回答が64%を占めた。この結果は、将来的にソフトベンダーと顧客との間に考え方の食い違いが生じる可能性があることを示すものだと報告書は指摘している。

 ライセンス条件の執行も、従来のマニュアル的な手法を離れてデジタルやインターネットベースのプロセスを取り入れるソフトベンダーが増加。電子的な手段でライセンス執行を行っているベンダーは現在の46%から、2年後には62%に増加が見込まれる。

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