ソフトバンクは10月26日、英Cable & Wirelessの日本法人ケーブル・アンド・ワイヤレスIDCを買収すると発表した。買収総額は約142億円。C&Wは事実上、日本から撤退する。
ソフトバンクは、C&W IDCの発行済み株式の約97%に当たる約70万株を、英本社から約123億円で取得する。債務約19億円も引き継ぐ。買収は年内にも完了する予定。
C&W IDCは国際通信と法人向けデータ通信に強みを持つ。ソフトバンクは7月に日本テレコムを買収しており、C&W IDCの取得で固定通信の売り上げ高はKDDIに匹敵する。
ソフトバンクは固定電話サービスの顧客基板を拡大するほか、法人向け営業の強化や、ホスティング事業の統合による効率化も図る。
C&W IDCは2004年3月期、売り上げ高約713億円に対し約67億円の純赤字だった。「国内シェアが低く、今後のグループ戦略に合致しない」(英本社のフランチェスコ・カイオCEO)として売却を決めた。
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