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世界PDA市場、3期連続の販売台数減

» 2004年10月28日 13時55分 公開
[ITmedia]

 世界のPDA市場は3四半期連続で前年割れとなった。Hewlett-Packard(HP)、Dellは好調だが、市場リーダーであるpalmOneの落ち込みと、かつてのナンバー3であるソニーの米国市場撤退の影響が大きい。10月27日に世界のPDA市場に関する調査報告書を発表したIDCはこう結論づけている。

 IDCによれば、2004年第3四半期(7-9月)のPDAの出荷台数は210万台で、前期からは4.6%、前年比で8.7%の減少となっている。

 「基本的なPIM機能を備えた統合型携帯デバイスは過酷な競争が続いており、世界のハンドヘルド市場は基本的なPIMdバイスからの脱却に苦心している」とIDCのモバイルデバイスプログラム担当アナリストのデビッド・リンサラタ氏は解説する。「GPSなどの既存技術を統合するなどして、ハンドヘルド機器の新しい市場を切り開くことが市場の成長には必要だ」と同氏。

 市場シェアは、palmOneが34.7%、HPが30.6%、Dellが8.9%。4位はMiTACで3.2%。米国を撤退したソニーは2.1%となっている。palmOneは前年同期で12.7%、前期比では20.3%も落ち込んでいる。ただし、palmOneはホリデーシーズンには強いため、来期は持ち直すとIDCは予想している。HPは前期比22.4%(前年同期比12.7%)、Dellは前期比29.7%(前年同期比44%)と、いずれも大きく伸ばしている。ソニーは前期比74.8%(前年同期比81.5%)減じている。

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