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AMD、途上国向けの低価格PC「PIC」を正式発表

» 2004年10月29日 07時48分 公開
[ITmedia]

 米AMDは10月28日、インドで低価格の初心者向けPC「Personal Internet Communicator」 (PIC)を正式発表した。同時に「2015年までに世界人口の50%にインターネットとコンピュータを普及させる」という「50x15」戦略を打ち出している。

 PICは、50x15戦略の一環として開発されたPC。OSはカスタマイズ版のWindows CEを採用し、ブラウザ、電子メール、ワープロ、スプレッドシートなどのソフトを搭載。途上国のニーズを考慮して不安定な電力や埃などへの耐久性を持たせ、初心者でも使いやすい設計になっている。開発と製造にはMicrosoftのほかSolectron、Seagate、Samsung、Macromediaなどが関わった。

 各国の通信会社や政府支援のプログラムを通じてそれぞれのブランドで販売される。希望小売価格はキーボード、マウス、ソフトのプリインストール込みで185ドル(モニタ込みの場合は249ドル)だが、各国での販売価格はサービス提供企業が各種プランの一環として決定する。インドでは同国の通信大手VSNLが展開するTATAブロードバンドサービスの一環として提供予定。

 50x15戦略には初期段階でインドのほかメキシコ、カリブが参加している。メキシコではCRCが、カリブではCable and WirelessがPICの提供に当たる。AMDはほかの発展途上国でもコンシューマーへのPIC普及を働きかける計画。

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