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ラオックス、投資会社の傘下に

» 2004年10月29日 18時29分 公開
[ITmedia]

 ラオックスは10月29日、投資会社・MKSパートナーズの傘下に入ると発表した。家電量販店間の競争が激化する中、ラオックスは赤字が続いており、投資会社の資金と経営ノウハウを得て再建を進める。

 MKSの投資会社4社が引受人となり、総額66億4419万円の第三者割当増資を行う。また自己保有株式の7割強に当たる227万株を、4社に4億681万円で売却する。それぞれ払い込みは11月22日の予定。

 4社の議決権合計は51.63%と過半数を超える。これまで筆頭株主だった朝日無線電機は第3位株主(7.15%)となる。MKS側は取締役4人をラオックスに派遣する予定。

 ラオックスは老舗量販店として知られるが、家電業界の成熟化や量販店間の競争激化に加え、主力のPC販売が低迷。2005年3月期の連結業績予想では、1340億円の売り上げに対し100億円の純赤字を予想している。5月に発表した中期経営戦略で不採算店の閉店などリストラの断行を掲げていた。

 今回の増資で財務基盤を強化し、MKSが持つ流通業向け経営ノウハウなどを導入し、最優先課題の黒字復帰を目指す。

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