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» 2004年11月02日 18時45分 UPDATE

NEC、光ファイバー機器を安くするレーザーを開発

NECの波長可変レーザーは同社の既存のLSIプロセスで作られるため、競合他社の約半分のコストで製造できると同社は説明している。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 NECは光ファイバー機器のコストを減らし、通信業者がより効率的に通信サービスを提供できる波長可変レーザー技術を開発した。これは2005年に商品化される見通しだ。同社が最近の取材で明らかにした。

 ほかの企業も以前から波長可変レーザーを開発しているが、NECが開発した技術はコスト効率が高いため、現在の光ファイバーネットワークで使われている多くのレーザーの機能に代えて広く利用できると、NECのシステムプラットフォーム研究所の主任研究員ヒロユキ・ヤマザキ氏は説明する。

 「このレーザーは競合他社の約半分のコストで製造できると思う。これを各国で販売したいと考えている」と同氏。レーザーのコストがどのくらいになるかについては、同氏はコメントを控えた。

 ほかに波長可変レーザーを開発している企業には、Agility Communication、Intel、Iolon、Santurなどがある。

 現代の光ファイバーネットワークは複数の波長の上で動いており、比較的古いネットワークは波長ごとに別々のレーザーを使う傾向がある。通信会社はこれらのレーザーを維持するだけでなく、予備を持っておかなくてはならない。

 波長可変レーザーを使えば、通信業者は複数のレーザーの代わりに1種類のレーザーだけを導入すればいいため、費用、部品、在庫コストの節約ができるとヤマザキ氏。

 光ファイバーケーブルを介して光のパルスを送信するのに使われる波長可変レーザーには主に2つのタイプがある。すべてのレーザーの部品を1つの半導体チップに統合したモノリシックタイプと、微小な可動鏡でレーザーの波長を調整するMEMS(Microelectromechanical System)技術を使ったタイプだ。

 通常、モノリシックタイプレーザーは設計が複雑で製造が難しいが、MEMSタイプは効果的に機能させるためにメンテナンスが必要だという。

 NECの波長可変レーザーは、NECが半導体チップを製造するのに使うLSIプロセスで作られるため、低コストで比較的簡単に製造でき、さらに光ファイバー通信のさまざまなニーズを満たすだけの柔軟性があり、強力だとヤマザキ氏は説明している。

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