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電子透かしを文書に刷り込み、印刷者を特定

» 2004年11月08日 17時33分 公開
[ITmedia]

 日立製作所と日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェアは11月8日、レーザープリンタで印刷した文書に電子透かしを付け加え、印刷者を特定可能にする法人向けサービス「電子透かしプリントソリューション」を、来年2月28日に発売すると発表した。

 PCに専用ソフトを組み込むだけで導入可能。「Word」「Excel」などWindows用アプリケーションで作成した文書の印刷時、「二値画像電子透かし」によるデジタルパターンを文字や図に付加する。印刷物をスキャナで取り込み、検証ソフトを利用すれば、いつ、誰が印刷したのか判別できる。

 パターンは目立たないため、印刷物のデザインを損なわずに済む。電子透かしはコピーしても残る。

 これまで、文字を主体とした紙文書にセキュリティ技術を導入するのは難しいとされてきた。

 同社のセキュリティサービス「Secureplaza」の「情報漏えい防止ソリューション」の一つとして販売する。価格は、クライアントソフト100ライセンスと、検証ソフト1本のセットで140万円(税込み)から。別料金で導入支援サービスも提供する。

 2005年末までに、企業・自治体など100件への導入を目指す。

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