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ScanSoftが音声認識ソフトベンダー3社を買収

» 2004年11月17日 19時23分 公開
[ITmedia]

 音声およびイメージングのソフトベンダーであるScanSoftは、拡大する音声市場に対応するため企業買収を行うと発表した。買収するのは、Phonetic Systems、ART Advanced Recognition Technologies、Rhetorical Systemsの3社。

 同社はこの買収により、番号案内、企業向け音声アプリケーション、ワイヤレスソリューションの3分野を強化できるとしている。買収総額は6320万ドル。Phonetic SystemsとARTは2005年1月、Rhetoricalは2004年12月に買収完了の予定。

 ScanSoftは番号案内、コールセンターの自動化、組み込み機器の音声機能に強く、アプリケーションではSpeechWorksが知られている。Phonetic Systemsは電話会社、大企業で実績を持ち、自然な音声応答による大規模で動的な音声認識ソリューションを提供している。ScanSoftは同社の買収により、利用者に対する音声ガイドを改善できるとしている。ARTは無線モバイルデバイス向けの音声インタフェースにおける業界リーダーで、世界で30社以上がARTの音声技術を携帯電話に組み込んでおり、日本企業では日立、三菱電機、NEC、松下電器、が同社技術を利用している。

 また、Rhetorical Systemsの買収により、テキストから音声への変換ソリューションが大幅に強化され、他のベンダーよりも多くの言語、音声をカバーした、堅固なものになるとScanSoftでは説明している。

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