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DNAチップをCMOS回路で高性能化 東芝が開発

» 2004年11月30日 19時52分 公開
[ITmedia]

 東芝は11月30日、CMOS回路技術を導入することで性能を向上させたDNAチップを開発したと発表した。DNAチップ自体に専用回路を内蔵することで、検出能力の高感度化と検査装置の小型化が可能になった。

 チップ上の各DNAセンサーに、専用の信号検出用CMOS回路を接続した。従来は検出回路が検査装置側に設けられていたが、これをチップが内蔵することで、微弱な信号でも雑音の影響を受けずに検出・増幅できるようになった。

 このため低濃度な検体でも対応でき、これまで必要だったPCR法などの増幅工程が大幅に簡略化できるとしている。検査装置から検出回路を省ける分、小型化も可能になる。

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