繰り返すが、ゲームはまだ売っていない。付属のデモUMDはゲームの内容紹介も含まれるものの、あくまでムービーを再生しているのみだ。このままでは「すごいでしょー、もうゲットしちゃったー」という自慢記事にしかならないため、「21世紀のウォークマン」としてのメディアプレーヤー機能をいじってみた。
ミュージックプレーヤーはATRAC3plusに加え、MP3にも対応している。MP3の場合、メモリースティックDuo内の「MUSIC」フォルダに、PCからカードリーダ/ライタでMP3を放り込み、本体に装着すれば認識される。しかもm3u形式のプレイリストもサポート。フォルダにm3uファイルを入れてやれば、本体では「グループ」として認識される。MP3のこの楽勝ぶりは実に嬉しい(もちろん一般のMP3プレーヤーなら当たり前だが、もっと面倒な作業を何となく想像していたため)。
一方、ATRAC3plusの場合、リーダ/ライタやスロットがマジックゲートに対応していないと転送できないので注意が必要。MP3の取り扱いの楽さを考えると、楽曲をATRAC3plusで管理しているユーザーではない限り、PSPで同フォーマットを使う意味はあまりないように思う(ただし連続再生時間などで差が出てくる可能性はある)。
音質は愛用のソニー製MDプレーヤーと比べても遜色ない。音量はロック野郎な記者も十分満足できる程度に上げられる。リモコンはややチープだが、ボリューム調節や曲送り/戻しなど最低限の機能は備えている。
正直言って期待していなかった音楽プレーヤー機能(すいません)だが、現在の最大容量の512Mバイトカードを買えば結構使えそうだと思い始めた。音楽再生だけでどの程度バッテリーが持つのか、現時点では試せなかった。
動画の対応フォーマットは「MPEG-4」となっているが、製品情報サイトによると「メモリースティックビデオフォーマット」のMP4形式。単体販売される予定の「Image Converter 2」を使えば、別形式の動画ファイルを変換できる。同ソフトは有機ELディスプレイ搭載のCLIE「VZ90」に専用版が付属していた(編集部注:初出時、「製品情報サイトによると『メモリースティックビデオフォーマット』のMP4形式(H.264)」とした記述は誤りで、正しくは「製品情報サイトによると『メモリースティックビデオフォーマット』のMP4形式(UMDのムービーはH.264方式を採用している)」でした。訂正してお詫びします)。
例えば、メモリースティック専用ビデオレコーダー「PEGA-VR100K」で録画したTV番組などはそのまま持ち出せるのかもしれない。ただしマニュアルによると、対応ビットレートは768Kbps以下となっている。
対応する動画ファイルを用意できなかったため、デモUMDのムービーを再生してみた。若干の残像感を感じる場面もあったが、液晶の品質と相まって実に美しい。バンダイが発売を表明したUMD専用映像ソフトも存分に楽しめそうだ。
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