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HP、Itaniumサーバ強化へ30億ドル投資

» 2004年12月17日 07時45分 公開
[ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)は12月16日、Itanium 2プロセッサ搭載サーバ「HP Integrity」の強化を目指し、向こう3年間で30億ドルを投資する計画を発表した。一方、Intelは同日、HPのItanium開発チームをIntelに移籍させると正式発表している。

 これにより、今後のItanium設計はすべてIntelが担い、HPはItaniumを搭載したサーバのシェア拡大に力を注ぐ。現在RISCプロセッサが支配的なサーバ市場で、Integrityサーバを主導的地位に押し上げたい考え。

 30億ドルの投資は研究開発、サーバ/システムソフト設計、パートナー企業によるアプリケーション開発支援、営業/マーケティングの分野が対象となる。Integrityサーバの売り上げを伸ばして2005年度末までにHPのビジネスクリティカルサーバ部門収益の半分程度、2006年度末までには70%にまで拡大させる計画。

 また、Intelと共同投資を行って独立系ソフトベンダー(ISV)によるIntegrity向けのアプリケーション拡大を図る。現在約2900種類あるアプリケーションは、2005年中に約4500種類に増える見通しだとしている。

 サーバ/システムソフト設計では、Itanium搭載サーバ「NonStop」を2005年に投入。来月にはIntegrityサーバ向けの「OpenVMS」を製造工程向けにリリースする。2005年下半期にはIntegrity向けのバーチャルマシンを提供、1台のItaniumプロセッサで複数の仮想サーバを運用できるようにする計画。

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