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欧州ベンダーと研究機関、大規模Linuxプロジェクト管理ソリューション開発へ

» 2004年12月23日 09時05分 公開
[ITmedia]

 欧州の大手研究機関とオープンソースソフトベンダーが手を組んで12月21日、新プロジェクトEDOSの立ち上げを発表した。オープンソースソフトの分野で大規模なモジュール式ソフトプロジェクト管理のための理論的/技術的ソリューション開発を目指す。

 フランスの研究機関INRIAがプロジェクトコーディネーターとなり、イスラエルのテルアビブ大学、スイスのジュネーブ大学といった学術機関や、仏Mandrakesoft子会社のEdge-ITなどが参加している。予算は欧州連合(EU)が220万ユーロを拠出、予算総額は340万ユーロとなる。

 EDOSはEnvironment for the Development and Distribution of Free Softwareの略。オープンソースソフトの増加につれ、複雑性管理の問題も増大しているとして、こうした問題を管理するための新手法の研究・実装に当たる。

 具体的には2種類のアプリケーションを計画しており、一つはLinuxシステムを構成している多数のソフトパーツのインテグレーションを支援する分散型P2Pアプリケーションの開発。もう一つはテストの効率性と包括性を高めるためのツール開発に当たる。

 プロジェクトの期間は30カ月で、研究成果はオープンソースラインセンスの下でリリースする予定。

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