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P2P使った著作権侵害事件で2被告が罪認める

» 2005年01月20日 09時05分 公開
[IDG Japan]
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 P2Pネットワークを使った著作権侵害の罪で米当局が初めて起訴したP2Pサービスの運営者2人が、重罪の罪を認めた。米司法省が1月18日明らかにした。

 著作権侵害の重罪で共謀の罪を認めたのは、ニューヨーク州ジョンソンシティのウィリアム・トロウブリッジ、テキサス州サンアントニオのマイケル・チコインの両被告。罪状認否はコロンビア地区連邦地裁で18日に行われた。

 司法省によれば、トロウブリッジ被告は2002年8月から2004年8月にかけ、「Movie (r)oom」というP2Pハブを運営。チコイン被告は「Achenon's Alley TM」というP2Pハブを運営していた。両サイトではさまざまなコンピュータソフト、コンピュータゲーム、音楽、映画をデジタル形式で販売。中には正規料金で数千ドルもするソフトもあったという。

 捜査の過程で捜査員がチコイン被告のサイトから、4820.66ドル相当の著作物35本をダウンロード、トロウブリッジ被告のサイトからは2万648.63ドル相当の著作物70本以上をダウンロードしたという。両被告とも、個人的な金目当てで犯行に及んだことを認めた。

 今回の事件は、司法省のコンピュータ犯罪局と知的財産局、米連邦捜査局(FBI)、コロンビア地区米連邦検察局が共同で実施した「Operation Digital Gridlock」という作戦で摘発された。この作戦は昨年8月に発表され、著作物の交換に使われていた5つのP2Pネットワーク取り締まりを目標としていた。これらネットワークは「The Underground Network」として知られるオンライングループが所有している。

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