今年のLotusphereカンファレンスでの発表の1つに、複数の連携するサービスを1つにまとめた製品、IBM Workplaceの新バージョンがある。
Workplace Collaborative Services 2.5は、インスタントメッセージ(IM)、電子メール、Web会議、チームコラボレーション、ドキュメント管理、マネジメント、ラーニングなどの、あらかじめ用意され再利用可能なコラボレーションサービスを、ユーザーがうまく組み合わせて使えるようSOA上に構築する。
「われわれは、CPUごとにライセンスされた1つの製品として、これらすべての能力をまとめて新たに提供する。この製品のインストールと容量は劇的に改善され、ワークプレースサービスのクライアント側インタフェースをリッチなものにするための強化が施されている」とIBM Lotusでワークプレース/ポータル/コラボレーション製品担当副社長を務めるケン・ビスコンティ氏は言う。
新サービスはワークプレース構想の一部であり、エンタープライズの作業方法を前進させる、「ロールベースのコラボレーション作業環境」であるとビスコンティ氏。
Workplace Collaboration Services 2.5は「Microsoftの製品ならば、4種類の製品が必要になる機能を実現する」と同氏は付け加えた。
Osterman Researchのマイケル・オスターマン社長によれば、Workplaceの新バージョンは、Lotusのコラボレーション向け製品を、さらに緊密に統合したものであるという。
IBMは「Microsoftは1つのフレームワークにすべてを統合したが、IBMも同じような手法で対抗しようとしている。すべてをWebサービスにまとめるのは正しい方法だ」(オスターマン氏)
IBMにとって、このコラボレーションとともに推進される統合とSOAを続けることは極めて重要だという。
MicrosoftがExchange、Live Communication Server、Live Meeting、その他のOffice製品間の連携を強めるに従い、「市場はますますExchangeへと傾いている」とオスターマン氏。
Workplace Collaborative Services 2.5の別の機能としては、ユーザーが複数の作業からの情報を統合して管理するのを助け、Microsoft OfficeとWindowsとのより深い統合をもたらすActivity Explorer機能がある。
Lotusphereカンファレンスではこのほか、DYS AnalyticsがControlの標準版を発表した。これは、IBM Lotus Domino、Lotus IM、Team Workplaceのためにモニタリング、アナリシス、アラーティング、レポーティングを提供するように設計されている。
Controlのエンタープライズ版は中小企業にとっては複雑すぎたとDYS Analyticsの製品担当副社長、アンドリュー・ウルフ氏は言う。
「当社は特に中小企業に規模を合わせたバージョンを作成した。これはエンタープライズ版より配置しやすく、使い方は同じだ」(ウルフ氏)
iLumin Software Servicesは、電子メール管理を改善したNotes用のAssentor Mailbox Managerを発表した。これは、組織が電子メールサーバの容量と性能をポリシー管理に準拠して管理するのを助ける。
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