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オンラインチケット予約購入経験は56.4%

» 2005年02月01日 20時46分 公開
[ITmedia]

 NTTレゾナントと三菱総合研究所は2月1日、「チケットのオンライン購入に関する一般生活者の意識」についての調査結果を発表した。同調査は、インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」の登録モニターを対象に実施され、有効回答者数は2181人。

 これによると、今までにインターネットを介して何らかのチケットを予約・購入した経験がある人は56.4%だった。

 オンラインでチケットを予約・購入する理由(複数回答方式)としては、「窓口に足を運ばなくて済む」(53.4%)や「時間の拘束が少ない」(49.0%)と、手続きにかかる時間短縮を挙げる人が多く見られた。

 自身でオンライン購入したことのあるチケット(複数回答方式)で、もっとも多かったのは、「乗車券(新幹線)、航空券」(56.8%)。次いで多かったのは「コンサート」(41.4%)で、そのほかの「映画」「スポーツ」「観劇」などはいずれも2割を下回った。

 オンラインで乗車券や航空券を予約・購入した経験者に、利用頻度をたずねたところ、「年に1−2回」(48.1%)または「年に5回未満」(32.2%)という人が全体の8割以上を占め、利用頻度はそれほど高くないようだ。

 また、同経験者にオンライン購入での不満点をたずねたところ、33.6%が「特に不満は感じていない」と回答。しかし、一方で不満を挙げた人の意見には、「個人情報が守られているかどうか不安」(22.8%)が多かったほか、「サイトごとに仕組みが違っていて分かりにくい」(16.6%)、「混雑によりシステムへのアクセスができない」(14.9%)などが見られた。

 オンライン購入経験者に「オンライン予約・購入が今後普及していくために必要なこと」(複数回答方式)をたずねると、「オンラインだけの割引特典」(36.1%)や「変更やキャンセルの手続きが柔軟」(35.6%)、「個人情報保護への対策」(26.3%)などが多く挙げられた。

 次に、回答者全員に、「チケットのオンライン予約・購入における個人情報漏洩に対する不安」の有無をたずねたが、「大いに不安だ」(10.8%)または「少し不安だ」(50.2%)と、合わせて6割以上の人が不安を感じていることがわかった。

 さらに、携帯電話などを利用したキャッシュレス・チケットレス形式によるチケット販売サービスの利用意向をたずねたところ、9.3%が「利便性が高いので利用したい」と回答したのに対して、「安全性、安定性を見極めたうえで利用したい」(36.6%)や「利用するにはまだ不安要素が多い」(18.1%)と、5割以上が利用に慎重な姿勢を見せたほか、2割強は「利用しない」としている。

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