長野沖電気はこのほど、世界最小の電波時計モジュール「NRC01」シリーズを開発したと発表した。DVDレコーダーなど正確な時刻が必要な家電製品のほか、タイムスタンプ機能を搭載した業務用機器への組み込みに適しているという。今月からサンプル出荷を開始し、4月から量産する。
標準タイプ=写真下=は20.5(幅)×26.4(高さ)×5.7(奥行き)ミリ、アンテナ分離タイプ=写真上=のアンテナを除いたサイズは18.5(幅)×13(高さ)×2.9(奥行き)ミリ。
沖電気工業の電波時計用ワンチップLSI「ML6191」を搭載し、アンテナや水晶発振器なども1モジュールに集約。ホストマイコンと接続するだけで、電波時計機能を機器に組み込める。
アンテナとモジュールをケーブルで分離したタイプもラインアップした。アンテナの方向や設置場所を変えて受信感度を調節できる。
サンプル価格は5000円。デジタル家電の内蔵時計向けや、エアコン、炊飯器など家電向けに加え、4月のe-文書法施行で増えると見込まれるタイムスタンプ需要の取り込みを狙う。
同モジュールは、同社初の自社開発商品。今後は、海外の標準電波に対応したモジュールも開発し、中国やアメリカなどへの展開もねらう。MEMS3、軸加速度センサー、ZigBee対応LSIなど沖電気製品を搭載したモジュールも開発。2006年度に50億円の売り上げを目指す。
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