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MSがGroove Networks買収、Lotus Notesの父が幹部就任

» 2005年03月11日 07時52分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは3月10日、「バーチャルオフィス」ソフトのメーカー米Groove Networksを買収すると発表した。同社創業者でLotus Notesの発明者として知られるレイ・オジー氏を、ビル・ゲイツ会長直属のチーフテクニカルオフィサーとして迎え入れる。買収条件は非公開で、4〜6月期中に完了の見通し。

 GrooveのVirtual Officeは、別々の場所にいる社員やパートナー同士がネットワークを介し、同じ場所にいるような形で共同作業ができるソフト。

 MicrosoftはOffice Live Meeting 2005やMicrosoft Office Live Communications Serverといったコラボレーション製品、およびOffice SharePoint Portal ServerやWindows SharePoint Servicesなどサーバベースのコラボレーション製品を補完するものとして、Groove製品を活用。また、GrooveのVirtual Officeを通じ、Windows搭載PCで簡単に仮想作業スペースを作成できるP2Pコラボレーションソリューションを提供する。

 企業では国境を越えたプロジェクトチームの結成が増えており、Groove製品が加わることでこうしたニーズへの対応が強化できると説明している。

 オジー氏はMicrosoftのチーフテクニカルオフィサーとして、企業内コミュニケーション/コラボレーション製品と関連のプラットフォームインフラに関する責任を担う。Grooveの約200人の陣容は、Microsoftのインフォメーションワーカー部門の傘下に入る予定。

 ゲイツ氏は「レイとそのチームは真の革新者だ。その経験からMicrosoftと当社顧客は多大な恩恵を受けるだろう」と歓迎の談話を発表。オジー氏は「Microsoftと力を合わせることで、組織的、地理的、ネットワーク的境界を越えて機能できるコラボレーションソリューションに向け、もっと効率的にインフォメーションワーカーのニーズに対応できる」とのコメントを寄せている。

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