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Google、フランスの商標権侵害訴訟でまた黒星

» 2005年03月18日 09時16分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Googleの仏子会社に対し「フランスの旅行代理店の商標に関連した検索結果と並べて広告を表示してはならない」と命じた2003年10月の判決の控訴審で、Google側が敗訴した。

 仏ベルサイユの控訴裁はこのほど、旅行会社LutecielとViaticumが勝訴した一審判決を支持した。この訴訟でGoogle Franceは、両社の商標を侵害したとして罰金7万5000ユーロ(10万ドル)と訴訟費用の支払いを命じられている。

 Googleの検索エンジンでは、検索結果と並んでターゲット広告が表示される。同社のAdWordsサービスは、広告主が検索用語を選び、その用語が検索されると自社のメッセージを表示させることができる。この用語は競合企業の社名やブランド名でも構わない。今回のケースでLutecielとViaticumは、自社の商標である「bourse des vols」(flight exchange)、「bourse des voyages」(trip exchange)の検索結果と並べて広告を表示させるために、自分たちの競合企業からGoogleが料金を徴収していることに対して反発していた。

 このサービスをめぐってGoogleを訴えているのはLutecielとViaticumだけではない。仏LVMH Moet Hennessy Louis Vuittonも2月、Googleを相手取った同様の訴訟で勝訴している。

 Googleはこの問題をあきらめるつもりはない。Google Franceの広報担当者によれば、LVMH裁判で控訴するかどうかは現在も検討中だ。旅行代理店との訴訟に関しては「上告を検討している」という。

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