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ゲーマーはデジタル音楽も積極利用――IDC調査

» 2005年03月18日 09時25分 公開
[IDG Japan]
IDG

 音楽と携帯音楽プレーヤーの販売を伸ばしたい企業は、拡大しつつあるがまだ未開拓の層である、ハードコアゲーマーに向けた売り込みを検討すべきだ――。IDCとIGN Entertainmentが実施した調査でこう結論付けている。

 ゲーマーは毎週何時間もゲームに費やしているが、音楽とオーディオデバイスの利用者も多いことが、ゲーマー6000人を対象に実施した調査で分かった。ただ、ゲーマーを液晶画面から引き離してショーを見せようとするのではなく、オーディオデバイス/サービスとゲームとのバンドル、あるいはオンライオン音楽とゲームサービスの抱き合わせ販売など、音楽とビデオゲームを組み合わせるやり方を音楽業界は模索すべきだとIDCの報告書は指摘している。

 この調査は昨年8月に、GameSpy.com、TeamXbox.comといったゲームコミュニティーサイトとオンラインフォーラムを通じて行われた。IDCとIGNはゲーマーを対象に、ゲームおよび音楽を聴く習慣について尋ねている。

 回答者の多くは、週に4〜20時間をビデオゲームに費やしていると報告。6〜10時間と答えた層が最も多く、約20%に上った。

 テレビゲームに相当の時間を費やしていても、サウンドと無縁というわけではない。CDの所有枚数は100〜299枚との答えが約35%、300〜499枚が16%だった。

 ゲーマーは技術に詳しく、デジタル音楽やデジタル音楽プレーヤーも取り入れていることが調査で判明。83%は自宅のPCに音楽を保存していると答え、1000曲以上を自分のPCに保存しているとの回答も23%に上った。もっとも、Apple ComputerのiTunes Music Serviceなどの有料オンライン音楽サービスを使っていると答えたのは16%のみ。ゲーマーが音楽のデジタル版を入手するのはCDのリッピングと、無料オンラインサービスからのダウンロードが一般的であることをうかがわせた。

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