旅行やショッピングなどコンシューマー向け各種サイトを運営する米IAC/InterActiveCorpは3月21日、検索企業Ask Jeevesを18億5000万ドルで買収する契約を交わしたと発表した。6月〜7月ごろをめどに買収完了の見通し。
Ask Jeevesは、単純なテキスト検索ではコンシューマーは満足せず、自然言語で質問を投げかけて答えが得られるサービスが求められている、とのコンセプトに基づき1996年に創設された。米国での月間ユニークユーザーは約4200万人。独自の検索技術「Teoma」や自然言語処理技術などを保有、日本では合弁で「Ask.jp」を運営している。
IACのバリー・ディラー会長兼CEOは発表資料の中でAsk Jeevesについて、当時立ち上げられた多数の検索エンジンの中で、これまでに存在を確立した数少ないサイトの1つだと指摘。「将来的にはインターネットおよびワイヤレスなどあらゆるデバイスを使った検索において、最大級のブランドになる可能性を持っていると当社は確信している」とコメントしている。
買収完了後もAsk Jeevesのブランドは存続させ、スティーブ・バーコウィッツ氏がCEOにとどまる。IACのブランド管理、マーケティングのノウハウを取り入れるとともに、研究開発、技術、インフラ、米国外市場向けの投資を行ってAsk Jeevesの拡大を図る。
IACは傘下に約40サイトを運営しており、それぞれにAsk Jeevesの検索ボックスを表示して、月間4400万人のユニークユーザー向けにAsk Jeevesブランドの認知普及を図る計画。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR